豚鼻やわし鼻など、鼻の形・大きさにコンプレックスを抱いている人も多いでしょう。鼻は顔の中心にあるパーツのため、どうしても顔の印象に大きく影響を与えてしまいます。このページでは鼻整形の種類について解説するので、どんな施術法があるのかぜひチェックしてください。

鼻筋を整えたい、鼻を高くしたいなら「隆鼻術」

鼻が低い・鼻筋が太いなどの悩みには「隆鼻術」を行うケースが一般的です。この隆鼻術とはシリコンや軟骨などで鼻根・鼻背に高さや細さを出し、立体感のある自然な形に仕上げる整形となります。方法としてはヒアルロン酸注入やプロテーゼ挿入などがあります。

ヒアルロン酸を注入する隆鼻術

隆鼻術の一つとして、ヒアルロン酸を注入する方法があります。ヒアルロン酸自体は人間の皮膚の中に含まれる成分なので、リスク・副作用などが起こりにくいと言われています。またヒアルロン酸の注入量を鼻の状況などに合わせて変えられるため、理想の形に近づけやすいという魅力もあります。

クリニックによって違いますが、一般的には10分程度でダウンタイムもほとんどありません。術後、腫れや内出血が起こるケースもありますが、化粧でごまかせる程度です。ただ効果自体は数か月程度なので、定期的にメンテナンスや施術を行う必要があります。

プロテーゼを挿入する隆鼻術

鼻筋を整える方法として、プロテーゼを挿入する施術があります。プロテーゼはシリコンで作られた人工軟骨のことで、医療現場では人工血管・人工関節として活用されています。プロテーゼを1度挿入すれば、半永久的な効果が期待できますが、人によってはプロテーゼの位置が変わってしまう、異物反応を示すといったデメリットもあるので注意が必要です。

また、違和感のある仕上がりになることもあります。失敗・後悔しないためには、プロテーゼ挿入の実績が豊富なクリニックを選ぶことが大切です。

糸リフトによる隆鼻術

糸を使った施術も鼻筋を整える方法のひとつです。糸リフトであれば小鼻を小さくする・鼻先の向きを変えるなどを自由に変えられるという効果が期待できます。切開する施術よりもダウンタイムが短く、症状が軽度などのメリットがあるでしょう。改善できる範囲には限界がありますが、よりナチュラルな仕上がりになりやすいというメリットもあります。

ただ効果は半永続ではなく、1年～2年ほどしか持続しません。そのため定期的に施術を受ける必要があります。また一度の施術だけでは大きな変化をさせることが難しく、大きく改善したい場合には切開のほうが適しているでしょう。

鼻先をシャープにしたいなら「鼻尖形成・鼻尖縮小」

鼻先が大きい・丸いといった悩みを抱えているのであれば、鼻尖形成や鼻尖縮小という施術があります。鼻先部分を整えることで、鼻柱に高さが出たように見えます。具体的な施術の内容について紹介します。

鼻尖形成

団子鼻がコンプレックス…という方には鼻尖形成という美容整形がおすすめです。鼻尖形成は鼻先をキュッと細くする施術のため、洗練された顔立ちの印象に変わります。

鼻尖形成にはメスを用いる施術法とメスを用いない施術法の2つがあり、メスを用いる場合は尾翼軟骨を縫い寄せたうえで鼻先をシャープにします。この方法であれば細かな部分までデザインしやすいというメリットがありますが、ダウンタイムが長くなるというデメリットがあります。一方メスを用いない場合は糸を活用して鼻先を尖らせる施術となり、傷跡も残りにくくダウンタイムは短いというメリットがあるでしょう。ただ鼻尖形成の施術は左右で鼻の形が変わるなどのリスクも伴うので注意してください。

鼻尖縮小

団子鼻を改善する方法には鼻尖縮小という施術法もあります。この鼻尖縮小は鼻先を細く整える鼻尖形成の一つで、鼻翼軟骨を少し切開し、脂肪などを除去。両鼻翼を糸で縫い合わせることで、団子鼻を改善させます。

鼻尖縮小を行うことでEラインを整え、横顔が綺麗になりやすいというメリットがあります。ただ左右のバランスが悪くなるケースや、皮膚が厚い場合には効果が実感しにくいというデメリットもあるので、しっかりと検討が必要です。

鼻の穴や小鼻を小さくしたいなら「ボトックス注射」や「鼻翼縮小（小鼻縮小）」

鼻の穴が大きいといったコンプレックスがある場合には、鼻翼・鼻尖の向き・バランスを整えるための施術を行います。ここからは鼻の穴や小鼻を小さくするための施術法を見ていきましょう。

ボトックス注射

鼻の穴を小さくするための施術としてボトックス注射があります。ボトックス注射を打つことで、鼻翼の広がり・鼻の穴を小さくできる、鼻先が高くできるなどの効果が期待できます。基本的には上唇鼻翼挙筋に注射を行うだけなので、痛みも感じにくく、ダウンタイムもほとんどありません。そのため気軽に美容整形にチャレンジしたい方にはおすすめです。ただ効果持続期間は4か月～6か月ほどと言われており、大きな改善は期待できないでしょう。

鼻中隔延長

鼻中隔とは両鼻の穴を分けている部分のことで、鼻中隔に軟骨を移植し延長する施術法です。自分自身の耳介軟骨を移植するケースがほとんどで、副作用が起こりにくいでしょう。鼻全体のバランスが整うだけでなく、鼻の穴が目立ちにくくなるメリットもあります。

ただ軟骨の長さは限られており、効果が実感しにくいケースも。また術後に鼻先を手で動かせなくなる、不自然な印象になるなどのデメリットもあるので注意してください。

鼻翼縮小（小鼻縮小）

鼻翼縮小には切開する方法と、メスを用いない方法の2つがあります。切開する方法では小鼻の皮膚を切除し鼻の穴を小さくする方法となり、さらに内側法、外側法、内側法＋外側法などを使い分けるのが一般的です。ただ、どの方法もダウンタイムが長くなるなどのデメリットがあるでしょう。一方、メスを用いない方法は糸を活用する施術となり、10分～15分程度の施術となります。ただ皮膚・脂肪が物理的に除去されているわけではないので、鼻の穴の大きさ自体は変わりません。

そのほかの鼻整形

人中短縮術

鼻の下の部分を短くしたいのであれば、人中短縮術が向いています。鼻の下の皮膚を切除・縫い合わせることによって人中を短縮できます。また、人中を短くすることで、顔の印象も多く変わり、小顔に見せやすくなる効果が期待できます。ただ施術の方法によっては違和感を覚えるケースもあり、加齢で皮膚が伸びてしまう恐れもあるので注意が必要です。

ワシ鼻修正術

ワシ鼻がコンプレックスな方であれば、ワシ鼻修正術が向いています。ワシ鼻の要因となっている軟骨や骨を切除し平らにしていく施術法です。ノミを用いて削るのが一般的で、麻酔をかけているため施術中に痛みを感じることはありません。顔の印象が若々しくなるなどの効果も期待できるでしょう。ただ平べったい印象となるデメリットもあります。隆鼻術や鼻尖形成などと併用するケースもあり、費用面やリスクなども踏まえて実施するかどうかを慎重に決定してください。

斜鼻術

生まれつき鼻が曲がっている方や事故・ケガが要因となる鼻が曲がった方などに対し、鼻の中心にある骨を切り真っすぐに整える施術法のことです。半永久的に効果が持続でき、さらに鼻が真っすぐ整うことによって呼吸がしやすくなるといったメリットもあります。ただ施術のあとに強い痛みを感じるケースもあれば、感染症のリスクもあるというデメリットもあるでしょう。

まとめ

鼻の形や大きさなど、人によってコンプレックスはさまざまです。鼻の整形と言ってもいろいろな方法があり、一人ひとりの鼻の状況によって最適な施術法が異なります。まずは鼻の整形を得意とする美容整形クリニックに相談を行い、どのような施術法があるのか確認してみましょう。費用だけでなく、リスクやデメリットなども踏まえた上で、施術するかどうかを慎重に検討してください。